COSMONAUT

Bump Of Chicken COSMONAUT歌詞
1.三ッ星カルテット

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

合圖決めておいたから
お互い二度と間違わない
夕燒けが滲む場所で
待ってるから待っててね

どこにも行かないままで
どこにでも行ける迷子
恆星を3つ目印に
知らない內に知り合った
僕らはずっと呼び合って
音符という記號になった
喉震わせて繫がって
何も解らなくなった

惱める誰か置き去りにして
世界は大概素晴しいらしい
夜に色が付くまでに
秘密の唄を歌おう

淚の無い泣き顏に
ちゃんと氣付けるよ今は
恆星を3つ目印に
いつまでだって側にいる
繫いだ手は離せるよ
會いたいわけでもないよ
約束なんか要らないよ
それでも無くさないよ
僕らはずっと呼び合って
音符という記號になった
出會った事忘れたら
何回だって出會えばいい


2.R.I.P.

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

そこに君が居なかった事 そこに僕が居なかった事
こんな当然を思うだけで 今がこれ程

ダイナモの音 うねる坂道 憧れのギア いじった誰か
ザリ釣り掃り 謎のサ一チライト 始まり探し 迷ったら夜

不思議が忘れるくらいあった
そのいくつかの魔法はもう解けてしまった

長靴は嫌い 傘は大好き 重ねたらほら これ秘密基地
自転車置き場 会いに通った 尻尾の生えた内緒の友達

言えない事が今よりもあった 寂しいのは失くしたからじゃない

そこに君が居なかった事 分かち合えない遠い日の事
こんな当然を思うだけで すぐに景色が滲むよ

体温計で ズルして早退 下足箱に斜陽 溜め息ひとつ
母の日の朝 父さんとシャベルで 尻尾の付いた友達の墓

悲しい事は宝物になった
君もきっと そりゃもう沢山持っているでしょう

そこに僕が居なかった事 今は側に居られる事
こんな当然を思うだけで 世界中が輝くよ

同じもの見られたら それだけでいい
同じ気持ちじゃなくても それだけでいい
変わっていくのなら 全て見ておきたい
居なくなるのなら 居た事を知りたい

ここに誰が居たかっただろう それが僕にもなり得る事
こんな当然を思うだけで 眠れない程怖いんだよ

そこに君が居なかった事 そこに僕が居なかった事
こんな当然を思うだけで 今がこれ程愛しいんだよ
怖いんだよ

アドバル一ンの下 催事場のヒ一ロ一
光化学スモッグ 手を引かれた野球帽
地球で一番 幸せだと思った あの日の僕に 君を見せたい


3.ウェザーリポート

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

雨上がり差したまんま 傘がひとつ
決まり通り色を踏んで 濡らした紐靴
マンホ一ルはセ一フね 帰り道で
いつも通り傘の中 笑顏がふたつ
何も言えないのは 何も言わないから
あんな事があったのに 笑うから
あなたの その呼吸が
あなたの心はどうであれ
確かに續く今日を
悲しい程 愛しく思う

いつもより沈默が 耳元で騷ぐ
次に出る言葉で 賭けをしている樣な

夕燒けに差したまんま 傘がひとつ
見慣れた橫顏 初めて見た樣な
傷付いたその時を 近くで見ていた
この目の前でだって 笑おうとするから
あなたの その笑顏が
誰かの心を許すなら
せめて傘の內側は あなたを許して
どうか見せて欲しい
觸れないのが思いやり
そういう場合もあるけど
我ながら卑怯な言い譯
痛みを知るのがただ怖いだけ

最終下校時刻の チャイムが遠く
車屋の前の交差點で
また明日 じゃあね
國道の川を渡って
やっぱり振り向いたら
マンホ一ルの上に立って
傘がくるくる

あなたの あの笑顏が
あなたの心を隱していた
あの傘の向こう側は
きっとそうだ


4.分別奮闘記

作詞:Motoo Fujiwara
作曲:Motoo Fujiwara

君の夢がゴミと化して はや幾星霜
捨ててこそゴミでしょうと勇ましく

見るからにしぶとそうだ 不燃物だろう
指定された火曜日 ほっと一息

だけど 持って行かれてないぜ 紙が貼ってあるぜ
なになに「燃えるゴミは月曜日」

燃えるのか これ燃えるのか
燃えなさそうでも 燃えるのか
燃えますよ 灰に出来ますよ
あなたがそうしたくないだけなのでは

君の夢がゴミと化して はや幾星霜
同じ轍は踏まぬぞと勇ましく

明らかにでかいから 粗大ゴミだろう
これを捨てるためなら 金も払える

だけど 持って行かれてないぜ 紙が貼ってあるぜ
「普通のゴミはゴミ袋へ」

入るのか これ入るのか
小さな袋に 入るのか
入るでしょ それ3,000個ぐらい
大きくあって欲しいだけなのでは

出来るのか 処理出来るのか
そんなすぐ片付く ゴミなのか
ゴミなのか これゴミなのか
認めたくないけど違うのか

ゴミですよ それ邪魔ですよ
放っておいたら もはや公害
捨てないのなら 違いますよ
持ち主がいるのなら夢ですよ

あの日からずっとずっと夢のままですよ

君のゴミが夢と化して はや幾星霜
燃やせなくて粗大で 味が出てきた なんて事もない

持って行かれてないぜ


5.モーターサイクル

作詞:藤原基央
作曲:藤原基央

起きたら胸が痛かった 心とかじゃなく右側が
夜になったら治ってた 痛かった事も忘れてた

あくせく働いて寝て終了 起きて飯食って寝て終了
いずれも生活という行為 鈍感と不感は別の物

診察 保険 繋いだライフ 稼いだマネーで買った物
安心 娯楽 潰したタイム 色々と高くつくもんだ

一生終わる事なんかない 今日は昨日の明日だったでしょう
始まりを考えても意味が無い ありふれた答えしか出てこない
現実派気取りでいるなら 慰めなんて期待しないでしょう
死んだ魚の目のずっと奥の 心はとても丈夫だぜ

友達のバイクがぺっちゃんこ 泣きたい立場十人十色
なんだってネタにする仕事 敏感と不感の使い分け

買い手のいない激しい怒り 置き場など無い哀しい悟り
それでも生活という行為 生まれたらどうか生き抜いて

レッカー 新車 滲んだライフ 罪無きマネーがお片付け
重力 地球 人の価格 イカロスとは違うよ全然

誰が弁償してくれる 大小損害忍耐限界
それで何を弁償して貰う そこは曖昧なままにしたい
勝敗が付けば終わるなら 負けを選んでそれでも息する
死んだ魚の目のずっと奥の 心に拍手を贈るよ

同族嫌悪 競ったライフ 誰かの真似で知った顔
安全地帯で没個性 開き直る相手はどこに

他人事だけど頑張れよ 手伝う気も方法も無い
道徳と規則の中で へらへら頑張るしかないよ

わざわざ終わらせなくていい どうせ自動で最期は来るでしょう
その時を考えても意味が無い 借りてきた答えしか出てこない
現実派気取りじゃないなら どんな時間が無駄か解るでしょう
死んだ魚の目って言われても 心臓はまだ脈を打つ

四の五の言わず飯食えよ 人の振り見て人にはなれんよ
気にする程見られてもいないよ 生まれたらどうにか生き抜いて
周りが馬鹿に見えるなら 生き難いなんて事もないでしょう
死んだ魚の目を笑う奴に 今更躓く事もないでしょう

あぁ君には言ってない そう無視してくれていい
相槌さえ望まない そもそも大した事言ってない

手貸したら握るかい どっちでもいいけどさ
あぁ外野は放っとけ そもそも大した事言ってない


6.透明飛行船

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

鉄棒が得意だったけど
よく慣れた技を舐めてかかり
後ろ向きに頭から落ちた
飛行船が見えた昼休み
優しい保健の先生
泣かなかった事褒めてくれて
仲良し度微妙な友達が
步けるのにおぶりたがっていた
掃除中教室に戻って
ヒ一ロ一扱いされた後
午後の体育で気が付いた
得意が苦手になっちゃった
それからどうした
おや 忘れちゃったの 君は
精一杯 精一杯 笑ったでしょう
皆の前 あの子の前 取り繕って
誰も気にしない様な事
それでも自分には大ゴト

多分平気なふりは人生で
わりと重要なスキルだと思う
多岐に涉り效果示すので
使用頻度もそれなり
人の多くはその熟練者で
大概の焦燥は隠せるが
人の多くがその熟練者だ
大概はばれていたりもするが
大きく小さなプライドが
眠れない夜を幾つも生み
よくある類いの苦しみに
命掴まれて
大丈夫じゃなくて 当然の社会
貧乏クジ引いたわけじゃないんだよ
優しさの真似事のエゴでも
出会えたら 無くさないように

どうにかやってこられたけど
避け様のない石に躓いて
いつもみたいに起き上がれない
そんな日が遂に来た
ずっと平気なふりに頼って
嘘か本音か解らなくて
もっと上手に生きていましたか
飛行船が見えた頃の事

あの時どうした
ほら 思い出してよ 君は
ひとり こっそり 泣いたでしょう
帰り道 夕焼け 宮田公園で
なんか怖かったお社が
その日は心強かった
もう精一杯 精一杯 笑ったでしょう
皆も あの子も 笑っているでしょう
たまに本気で 泣いているでしょう
大丈夫 もう一回 笑えるでしょう
誰も気にしない樣な事
分かち合えやしない他人事
優しさの真似事は優しさ
出会えたら 迷わないように
出会っている 無くさないように


7.魔法の料理 ~君から君へ~

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

叱られた後にある 晚御飯の不思議
あれは魔法だろうか 目の前が滲む

正義のロボットの剣で 引っ掻いたピアノ
見事に傷だらけ こんな筈じゃなかった

大きくなるんだ 伝えたいから
上手に話して 知って欲しいから
何て言えばいい 何もわからない

君の願いはちゃんと叶うよ楽しみにしておくといい
これから出会う宝物は 宝物のままで 古びていく

確か赤だった筈だ 三輪車 どこまでだって行けた
ひげじいがくれた熊は よく見たら犬だった

プラスチックのナントカ剣で傷付けたピアノ
模様のつもりだった好きになろうとした

大きくなるんだ 仲間が欲しい
わかり合うために 本気を出せる様な
基地が出来るまで 帰らない様な

期待以上のものに出会うよ でも覚悟しておくといい
言えないから連れてきた思いは 育たないままで しまってある

更に 増えてもいく

怖かったパパが 本当は優しかった事
面白いママが 実は泣く時もある事

おばあちゃんが 君の顔を忘れたりする事
ひげじい あれは犬だって 伝え様がない事

いつか全部わかる ずっと先の事
疑いたいのもわかる 君だからわかる

メソメソすんなって

君の願いはちゃんと叶うよ 怖くても よく見て欲しい
これから失くす宝物が くれたものが今 宝物

君の願いはちゃんと叶うよ 大人になった君が言う
言えないから連れてきた思いは 育てないままで 唄にする

叱られた後にある 晚御飯の不思議
その謎は 僕より大きい
君が解くのかな
こんな風に 君に説くのかな


8.HAPPY

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

健康な体があればいい 大人になって願う事
心は強くならないまま 耐えきれない夜が多くなった

少年はまだ生きていて 命の值段を測っている
色々どうにか受けとめて 落書きの様な夢を見る

優しい言葉の雨の下で 涙も混ぜて流せたらな
片付け中の頭の上に これほど容易く日は昇る

悲しみは消えるというなら 喜びだってそういうものだろう
誰に祈って救われる つぎはぎの自分を引き摺って

闘う相手さえ解らない だけど確かに痛みは増えていく
教わらなかった歩き方で 注意深く進む

膨大な知識があればいい 大人になって願う事
心は強くならないまま 守らなきゃいけないから

少女はまだ生きていて 本当の事だけ探している
笑う事よりも大切な 誰かの手を強く握って

優しい言葉の雨に濡れて 傷は洗ったって傷のまま
感じる事を諦めるのが これほど難しい事だとは

終わらせる勇気があるなら 続きを選ぶ恐怖にも勝てる
無くした後に殘残された 愛しい空っぽを抱きしめて

借り物の力で構わない そこに確かな鼓動があるなら
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう

Happy Birthday

優しい言葉の雨は乾く 他人事の様な虹が架かる
なんか食おうぜ そんで行こうぜ
これほど容易く日は昇る

悲しみは消えるというなら 喜びだってそういうものだろう
誰に祈って救われる それよりも大切な手をとって

勝ち負けの基準も解らない だけど確かに守るものがある
教わらなかった夢と共に 少年は大人になった

続きを進む恐怖の途中 続きがくれる勇気にも出会う
無くした後に残された 愛しい空っぽを抱きしめて

消えない悲しみがあるなら 生き続ける意味だってあるだろう
どうせいつか終わる旅を 僕と一緒に歌おう

Happy birthday


9.66号線

作詞:Motoo Fujiwara
作曲:Motoo Fujiwara

聞かなきゃいけない話が 全く頭に入らないのは
愛されたくて 必死だから

申し訳ない事だけど どうする事も出来ません
あなたが聞けという横で 僕はこれを書いてる

66号線の途中 蓋を開けちゃって ごめんね
ああ だけどおかげで やっと見付けた

僕の知らない記憶に襲われて 泣いちゃった大切な人
近くにいられて 嬉しかった

肩に溢してくれた 涙で出来た 音符を繋いで 盾を作ろう

声を無くしたら僕じゃなくなる それでも好きだと言ってくれますか
ただ一言だけ誉めてください それだけで全てを信じる

こいつにはなんにも敵わないなって 笑いながらさ
実は結構 傷付くんだぜ

勝負なんかしたくない 本当に嫌われるの恐い
あなたが笑うのなら なんだって歌う

いつか教えてくれた 言葉で出来た 音符を鍛えて 剣にしたよ

僕を無くしてもあなたでいられる それでも離れずいてくれますか
ただその掌で撫でてください それだけで心を守れる

ワクワクだとかドキドキだとか あなたとしか分けられない様に
出会う前から育った 会いたかった

僕にだってきっとあなたを救える 今でも好きだと言ってくれますか
あなたを無くしても僕は生きていく それでも信じていてくれますか

ただこの事だけ疑わないでね それだけで声が出せたんだ
立てたんだ 歌えたんだ

聞かなきゃいけない話が 全く頭に入らないのは
役立ちたくて 必死だから

僕が見付けるまで生きてくれて 見付けてくれて ありがとう
あなたが選んだ世界に こんな唄が出来たよ


10.セントエルモの火

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

夜が終わる前に追い付けるかな
同じ阪道の上の違う位置で
同じ場所に向けて 步いてるんだ
今どんな顏してる
どれくらい先にいるんだろう

言葉を知ってるのはお互い樣な
言葉が足りないのもお互い樣な
勝手について來たんだ 構わず行けよ
ほら全部がお互い樣な
how far are you?
星が綺麗な事に 氣付いてるかな
僕が氣付けたのは 君のおかげなんだよ
ずっと上を見てたから

急に險しくなった手も使わなきゃ
ここ登る時に怪我なんかしてないといいが
立ち止まって知ったよ 笑うくらい寒いや
ちゃんと上著持ってきたか
解り合おうとしたら迷子になる
近くても遠くてややこしくて面倒な僕らだ
だからついて來たんだ 解り易いだろう
ちょっとしんどいけど樂しいよ
how far are you?
震える小さな花を 見付けたかな
闇が怖くないのは 君のおかげなんだよ
君も步いた道だから
言いたい事は無いよ 聞きたい事も無いよ
ただ 屆けたい事なら ちょっとあるんだ
ついて來たっていう 馬鹿げた事實に
價值など無いけど
それだけ知って欲しくてさ
どれくらい先にいるんだろう
どれくらい離れてるんだろう

靴紐結びがてら少し休むよ
どうでもいいけどさ 水筒って便利だ
寢轉んでみた夜空に
靜寂は笑って 月が滲んで搖れる

解らない何かで胸が一杯だ
こんなに疲れても足は動いてくれる
同じ場所に向けて 步いてたんじゃない
僕は君に向かってるんだ
how far are you?
一緒に生きてる事は 當たり前じゃない
別々の呼吸を 懸命に讀み合って
ここまで來たんだよ
how far are you?
僕が放った唄に 氣付いてないなら
いつまでだって歌おう
君のおかげなんだよ
いつも探してくれるから
必ず見付けてくれるから
今どんな顏してる
ちょっとしんどいけど樂しいよ
ほら 全部がお互い樣な
さあ どんな唄歌う
今どんな顏してる(どれくらい先にいるんだろう)
ちょっとしんどいけど樂しいよ(どれくらい離れてるんだろう)
ほら 全部がお互い樣な(どれくらい追い付けたんだろう)
さあ どんな唄歌う


11.angel fall

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

消えない勇氣を受け取ったよ
臆病なあなたから 確かに


熱で休んだ 眠りの隙間に
銀色を纏う 一羽の小鳥

追いかけたけど 近付けないから
耳に手を當てて ただ聽いていた
言葉より聲を 聲より唄を
唄から心を 心の言葉を

小鳥は飛んだ 遊ぶ樣に飛んだ
あらゆる笑顏と 淚の上を
すっかり世界が 變わっていく樣を
夢中になって ずっと見ていた
言葉より聲を 聲より唄を
唄から心を 心の言葉を
星より光り 光を願い
祈る樣に踴る 今は無い星を
ああ どうかいかないで
いつまでもなくならないでいて
あなたがどこかで笑ったと
思うだけで宇宙が笑った

それから知ったよ あなたの戰い
怯えた夜でさえ 戰場にいた
輝きに埋もれ 見えなかった傷の
意味すら誰にも 解らなかった
騙されて泣いた 馬鹿にされて泣いた
使われて泣いた 愛されたかった
榮光の中で 恥辱にまみれて
何度も壞されて 消えた小鳥の
消えない勇氣を受け取ったよ
救われた僕の手に 確かに

言葉より聲を 聲より唄を
唄から心を 心の言葉を
星より光り 光を願い
祈る樣に踴る 今は無い星を
あなたに聲を 聲より唄を
唄から心を 心にあなたを
一人減った未來を 一人多かった過去を
抱きしめた胸に 今もある星を

消えない勇氣を受け取ったよ
臆病なあなたから 確かに


12.宇宙飛行士への手紙

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

踵が2つ 煉瓦の道
雨と晴れの隙間で歌った
匈いもカラ一で思い出せる
今が未來だった頃の事


蜘蛛の巢みたいな稻妻が
空を粉々に碎いて消えた
ジャンル分け出來ないドキドキ
幼い足 ただ走らせた
どうやったって無理なんだ
知らない記憶を知る事は
言葉で伝えても 伝わったのは言葉だけ
出來るだけ離れないで いたいと願うのは
出會う前の君に
僕は絕對出會えないから
今もいつか過去になって
取り戾せなくなるから
それが未來の 今のうちに
ちゃんと取り戾しておきたいから

ひっくり返した砂時計
同じ砂が刻む違う2分
全てはかけがえのないもの
そんなの誰だって知っている
トリケラトプスに觸りたい
ふたご座でのんびり地球が見たい
貰った時間で出來るかな
長いのかな 短いのかな
どこにだって一緒に行こう
お揃いの記憶を集めよう
何回だって話をしよう
忘れないように教え合おう
死ぬまでなんて噓みたいな事を
本氣で思うのは
生きている君に
僕はこうして出會えたんだから
そしていつか星になって
また一人になるから
笑い合った 今はきっと
後ろから照らしてくれるから

出來るだけ離れないで
いたいと願うのは
出會う前の傷を
僕にそっと見せてくれたから
死ぬまでなんて噓みたいな事を
本氣で思うのは
生きようとして 生き拔いた
稻妻を一緒に見られたから
ラララ
そしていつか星になって
また一人になるから
笑い合った 過去がずっと
未來まで守ってくれるから

踵が4つ 煉瓦の道
明日と昨日の隙間で歌った
全てはかけがえのないもの
言葉でしか知らなかった事


13.イノセント

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

子供じみていて恥ずかしいよと
馬鹿にしたけど
恐らく自分より 素直で勇敢なだけ
努力はおろか行動さえ 起こせないのに
周りの奴等は 狡いと決めて
惠まれなかったから 才能とチャンス
それさえあったら
自分が置いていかれたら 逆恨みして
あいつは變わったと 欲に目が眩んだと
一人で生きていくもんだと 悟った顏
一人でも平氣な 世界しか知らない
賴まれたわけじゃないのに
生活は全部 そんな感じで
誰の聲か どうでもいい
言葉と音符があるだけ
君の側に

語彙が豊富です 造詣が深いです 機械の力です
水掛け論が得意です あまりよくないあたま
芸術に關しては 見る目がある氣がする
あれは馱目であれは良い 趣味のお話
本當はもう解っている
貓に小判なんだって事ぐらい
君がどんな人でもいい
感情と心臟があるなら
君の力になれるように 氣付かれなくとも
唄は側に
信じなくていい 手は舉げなくていい
認めなくていい 全て君が正しい
地球は綺麗事 君も僕も誰でも何でも
君の嫌いな ただのとても 綺麗な事

惠まれていたとしても
才能とチャンス 活かせただろうか
自分を嫌えば許される それは間違い
自意識が過剩 そもそも嫌えていない

誰の聲か どうでもいい
言葉と音符があるだけ
ただ力になれるように 愛されなくとも
君の側に
君がどんな人でもいい
感情と心臟があるなら
いつか力になれるように 萬全を期して
唄は側に

君の側に

君の側に


14.beautiful glider

作詞:籐原基央
作曲:籐原基央

羽根の無い生き物が飛べたのは
羽根が無かったから
僕にはとても出來やしないけど
同じ生き物だ

手を振ったあなたの無事が
今でも氣に掛かる
夜明け前

やりたい事に似た逆の事
誰のための誰
分かち合えない心の奧
そこにしか自分はいない

もう答え出ているんでしょう
どんな異論もあなたには屆かない
もう誰の言う事でも
予想つくぐらい長い間
惱んだんだもんね
いつだってそうやって頑張って考えて
探してきたじゃないか
いっぱい間違えて迷って
でも全て選んでいくしかなかったグライダ一
雨雲の中

憧れた景色とはいつでも會える
思い出せば
諦めたものや無くしたものが
鳥になってついて來る

やかましく鳴き喚いたりもせず
必死に寄り添ってる
さあ あなたにしか出來やしない事
違う生き物だ

怖くても誰も背中押さないよ
押す方も怖いから
それくらいあなたは勇敢な人
まだ泣けないまま
飛び出してからずっと

ぶつかってぐらついてパラシュ一ト引っ張って
絡まっていたりしないか
キリ無い問答不安材料
でも全て抱いていく墜ちられないグライダ一
誰にも見えないさ
いつだってそうやって頑張って考えて
探してきたじゃないか
疑ったって手摑んで
大切に信じるしかなかったグライダ一
雨雲の中

夜明け前